オオアカヒヅメガニ

2024年01月26日

以前ナイトダイビング中に数回見たことがあるオオアカヒヅメガニ。
たまにケワロパイプのポイントでうっすら腕だけ出ている個体などを見かけることがあったのですが、先日に朝のダイビング中にて全体像が見れました。
しかもこの個体、身体の下にもう1個体のカニを下敷きにして守っている様子でした。

英語名は、Splendid pebble crab、学名はEtisus splendidus,1906 です。

ハワイの図鑑「Hawaii's Sea Creatures」によると、オアフ島ワイアナエにて約35万年前のオオアカヒヅメガニの化石が掘り出されたそうです。
この写真の個体は大きさがだいたい15cmほど。毒性があるため食べることはできないそうです。

初めは腕ハサミが4本ある?新種か?と思いましたが、2個体でした。
小さい個体(まだハサミが白くて黒くなっていない個体)の上に乗り、他の外敵から守っている様子。
ただなかなか見かけない生物のため、どのようにして交尾・産卵をしているのかがわからず、この行動にはっきりと説明できません。

予想ですが、おそらく交尾前ガードかなと思ってます。
交尾前ガードとは、メスがまだ未成熟で交尾行動ができない状態の場合、オスが他のオスに取られないよう巣穴にメスを入れて守ったり、上から乗って守ったりする行動です。
とんでもない独占欲。壁ドンならぬ海底ドン!!!
しかしこの行動に確証を持てず、モヤモヤしておりますので、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教授いただければと思います。