ハワイの空港の名前にもなった故ダニエル・K・イノウエ氏

日本とハワイを繋ぐホノルル国際空港は、2017年4月27日に「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に名前が変更となりました。
アメリカでは偉人の名前が空港名につけられることが多いですが、ではダニエル・K・イノウエ氏とはどのような方だったのでしょうか。
先日日本に帰国した時に、福岡県八女市にある「ホタルと石橋の里公園」にてダニエル・K・イノウエ氏の銅像を見に行ってきました。

以下は銅像に記載されていた文を引用しています。
ダニエル・K・イノウエ氏の今までの経歴が記載されていました。

ダニエル・建・イノウエ（1924-2012)
1899年ダニエルの祖父浅吉、祖母モヨは、長男兵太郎を伴い出稼ぎのために八女郡横山村（現・八女市上陽町上横山）からアメリカ合国ハワイへ移住。
1924年9月7日ダニエルは、兵太郎と日系人カメの長男として、ホノルルにて出生。小さいころから祖父に、自分たちの故郷は横山村であること、先祖に誇りを持つこと、義務と名誉を大切にすることを教えられて育った。
第2次世界大戦では日系人のみで編成された第442連隊戦闘団に配属され、激戦地ヨーロッパ前線で戦い右腕を失うが、その働きにより数々の熱章を受章し、米陸軍から英雄と讃えられた。
帰還後は大学とロー・スクールにて学び、1954年ハワイ準州議会議員に当選。
1959年ハワイが50番目の州となると、民主党からハワイ州選出の連邦下院議員に当選し、米国初の日系人議員となった。その翌年、祖父の生まれ故郷である横山村への里帰りを果たした。
1962年連邦上院議員に当選。以来 50年近く上院議員を務め、日本の精神を引き継ぎながらも日系米国人として米国のために感命に働き、数多くの功績を残した。
また日系米国人の地位向上や日米の友好親善にも尽力。 2010年上院で最も古参の議員として、大統領継承順位第3位の上院仮議長に選出された。
2011年に日本政府から「桐花大綬章」受章。「幼いころ、祖父から義務と名誉を大切にするように教えられ、それに従って生きてきた』と語った。
2012年12月17日、88歳で永眠。
全米がその功績を讃えたダニエルを導いてきたのは、祖父の言葉、そして日系人としての誇りであった。
私たちはダニエル・建・イノウエの魂の故郷が八女であることを誇りに思い、その功績を後世に伝えるとともに、日米両国の友情と世界平和を祈念する。
2021年3月建立
八女市長 三田村統之

日本にルーツがある方がアメリカの空港の名前になるなんて、日本人として誇らしいです。
今まで気にしなかったのですが、改めて調べると偉人の功績が眩しく見え、モチベーションにもなりますね。